外の天気は曇り空。天気予報はAM雨の予報。予定されていた幼稚園児との交流会は開催されるのでしょうか？水曜日の利用者さんは、はやる気持ちで園児たちがやってくるのを今か今かと待っていました。しばらくすると、窓の外から、がやがやとにぎやかな子供たちの声が聞こえてきましたよ。

元気いっぱいの園児さんたち２７名は
「おはようございまーす。」
とご挨拶されました。
園児さんの明るく元気な挨拶で、デイルームは若いエネルギーで満ち満ちていました。なんと丸山から、はるばる徒歩でやってきたとのことで、皆さんびっくりです。

水曜日の利用者さんは、今日のために、紙芝居を練習しました。男性利用者Yさんの拍子木がカンカンと鳴り響きました。
「かみしばいが、はじまるよー。」
とアドリブで園児さんに始まりを告げました。何が始まるんだろう？と興味深々の園児さん。
練習の甲斐あって大成功でした。
「昔はね、紙芝居をしてくれるおじさんがいたんだよ。」
と教えてあげました。

かわいい柄の小物入れとポケットティッシュ入れをプレゼントしました。長い時間をかけて園児さんに心のこもった手つくりプレゼントです。
「小物入れに何を入れるの？」
と利用者が園児に尋ねると、ある男の子は
「宝物。」
と話していました。うんうんと嬉しそうに聞いておられました。

「また、来てね。」
かわいい園児の手を握って、いつまでも小さい背中を見守っておられました。

毎年この時期になると、朝の談話プログラムで話題になることがあります。

「昨日の夕方、いかなご炊いたよ。」「東京の娘に10ｋｇ送ったよ。」

この地域では日が暮れる頃になると、どこかしこのお家から、いかなごの釘煮のおいしい匂いが漂います。

それぞれのご家庭の作り方があるので、デイサービスさとやま風に整えるために、少し話し合いを行いました。「アクをとる、とらない」についてメンバーで意見交換しました。

ここで最大のポイントがあります。煮汁が少量になったら、火を弱火にして、鍋を打ち返します。箸などでかき混ぜると形が崩れてしますのでかき回しません。

デイサービスさとやまでは、利用者さんのご経験などを活かして、主体的に取り組んでいただくようなグループワークプログラムを実施しています。

さてここから、もうひと頑張りです。

集まった人で協力し、うちわで一気に冷まします。

来週の昼食時には、皆さんで召し上がります。

どなたかがおっしゃいました。「いかなごの　匂いだけで　ごはん２杯。」