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春の音楽会

2014年05月26日

    

第9回、坂の上の音楽会が開催されました。

    

〜テノールとお箏で奏でる和のこころ〜

今回は、テノール歌手の畑儀文氏と箏曲演奏家中川佳代子氏をお迎えしました。

     

本番前のお二人のリハサール風景です。

  

  

箏曲演奏家の中川氏は現代音楽の初演、洋楽器、JAZZ、オペラ、即興演奏など多彩な場所で演奏活動を展開されているそうです。

そっと近づきお手元も撮影させて頂きました。

      

日本の伝統楽器「箏」

奈良時代、中国(唐)より雅楽の演奏用として伝来した13弦の楽器。

今回演奏して頂いたのは、十七絃(じゅうしちげん)と

   

二十絃(にじゅうげん)の箏です。

弦は箏の開発中に21弦に増弦されましたが、名前はそのまま二十絃と呼ばれているそうです。

とても深みのある重厚な音色を奏でます。

   

二面の箏を並べてみると、二十絃(左)は厚みがあり大きいですね。

    

そして、お箏に由来する話を一つ教えて頂きました。

近世箏曲の開祖と呼ばれる八橋検校(けんぎょう)

江戸時代初期の箏曲演奏家、作曲家で近世箏曲の礎を確立し、普及と伝承に貢献する門弟を数多く育ててきました。

当時の「筑紫流」を改革、発展させて創始した音楽が「箏曲八橋流」です。

 

  

 

検校(けんぎょう)…当時の盲人音楽家が作る組合制度「当道座」の中で与えられる最高位の名称。

八橋検校の没年1685年は西洋音楽家の楽聖バッハ、ヘンデルの生まれた年でもありますが、日本では既にこれだけの音楽を創造した方がおられたのですね。

    

この機会に様々な角度からお箏を撮影。

眺める角度によって色々な表情がありますね。

   

そうそう。

八橋検校の功績を称え、京菓子「八ツ橋」として名が残っており、(生ではなく焼いた)八ツ橋の形は箏を模しているのだとか。

   

さて、お待たせしました。

演奏がはじまります。

   

六段の調べ、中国地方の子守唄、宵待草、さくらを演奏

荒城の月は演奏と共に唄も聴かせて下さいました。

   

恒例となりました“一緒に歌いましょうコーナー”では赤とんぼ、夕焼け小焼け、花の3曲を歌いました。

     

休憩中のひとコマ。

ご入居者様との歓談タイムとなりました。

箏の素材は桐で出来ていること、その昔、唄が中心であったこと、

海外での演奏会の荷造り時にはジャパニーズハープと記して荷出しをすること等々、色々なお話をして下さいました。

    

コンサート終盤は、野ばら、子守唄、七つの子、シャボン玉、赤い靴、芽生え、島のように、花は咲く… 畑先生が素敵な歌声を聴かせてくれます。

    

アンコールも終わり、拍手大喝采!

   

テノールとお箏で奏でる“日本の和のこころ”

童謡を含む懐かしい歌と演奏に「とても良かった」と喜びのお声をたくさん頂きました。

    

畑儀文様、中川佳代子様

素敵な歌と演奏を有難うございました。

余談)中川さんのブログ「佳代子の音 楽しいKOTO」で本日の様子や感想を載せておられるようです♪

カテゴリ: その他 投稿者: グランドビュー甲南