春夏秋冬、季節の変化とともに年4回、ご入居者様に向けて館内通信を発行しています。 

皆様に多くのご協力をいただき「ととやのさんぽみち」は、今春で第14号の発行を迎えました。

日常やイベント等の館内の様子、職員より各種ご案内、ご入居者様の投稿文などなど、とても楽しい内容となっています。

ご来場の節は、一度お目通しいただけますと幸いです。

全8ページの中から一部をご紹介させていただきます。

〜春によせて〜

あたたかな春の日差しが届く季節になりました。

厚手のコートを外し、薄手の羽織越しに届くやわらかな日差しは、寒さで縮まった身体を解きほぐしてくれているかのようです。

豊かになった暮らしとはいえ、あまりにも多くの情報が溢れ、日々を占領しています。

世の中の動きを頼りに身を置き暮らすには、真偽を見定める知恵と命を護る工夫が必要です。

目に見えるものを追い、目に見えぬものに心を砕き、いつしか幾重もの鎧を身に纏った人々は、気づかぬうちに固くなった心と体を春の陽気が手伝っても緩めることすら許さないかのように動き続けます。

尊重を隠れ蓑に周りの動きに合わせ、自分を見失いがちな時代だからこそ、身体の声をしっかり拾い、もう一度本当の豊かさを見直す良い機会かもしれません。

自分の心地良さと万人の快適さが同じとは限りませんが、心あたたまる位置は近しくありたいものです。

皆が❝よい加減❞で過ごせる心豊かな世の中がやさしい春風とともに運ばれてきますように。

　パズルのご回答もお待ちしております。