社会問題に関心があったので大学では国際開発のゼミに入ってフィールドワーク等をして学び、サークルではボランティアで災害現場等に行っていました。社会のことを勉強するのが好きなんです。
社会のマイナスをゼロに近づける一助になりたいという気持ちがあり、大学時代にそうしてきたように、同じ頭の使い方、利益がはじめにくるのではなく、その人や社会にとっていいことは何かを考えていける仕事を自分がしたいのだということを、長い就職活動をする中で改めて確信しました。
保育、医療と迷う中、ふと目に止まったのが福祉の仕事でした。自分はそんなに優しくないから無理だと思っていて、実は選択肢にすらなかったのですが、面接の中で、素直な自分のまま話せることが非常に嬉しく、ここでならきっとやっていけると思えました。
とてもささやかなエピソードですが...認知症のご利用者は過去のことならとても詳しく覚えている方が多くいらっしゃいます。時には、地名や方言が出てくることも。
私たちは出身地などから検索することで、簡単に情報が出てきますよね。地図を見ながら懐かしい小さな集落の地名を言ったり、公園や浜の名前を言うと、とても驚いた表情をされます。普段は話が通じにくい方でも、懐かしい故郷の話を細かくするだけで、表情がぱっと変わるということが何度かありました。私も一緒にタイムスリップするような気がして、とても大好きな瞬間です。
二度の出産を経験していますが、どちらの時もとても配慮していただきました。
介護の仕事は身体を使う場面が多く、周囲から心配されることはありましたが、重い介助は代わってもらったり、しんどいときは少し座らせてもらったりとサポートしてくれたので、特に妊娠中にこの仕事だからしんどいと感じることはありませんでした。
子供を保育園に預けながらの仕事は、はじめは心身ともに大変だった記憶がありますが、保育園の送迎時間を配慮してシフトを組んで下さって非常にありがたかったです。1年以上休むと、忘れていることも多くあり感覚が戻るまでの時間が必要なのですが、復職後は丁寧に教えて下さり感謝しています。